2025年の作品数と出演者数
2025年はもう残すところあとわずかとなりました。
今年も1年の間に各メーカーからたくさんの着エロ作品が販売されました。
また、すでに12月末までに販売される作品のほとんどのタイトルが発表されています。
それで2025年の作品数と出演者を当サイトが独自に調べ、メーカーや着エロ全体の動向を探っていきたいと思います。
随分お堅いタイトルになっていますが、どうぞ気楽にお読みください。
2025年と前年に各メーカーで発表された作品数と出演者は以下のようになりました。
| 2025 | 2024 | |||
| メーカー | 作品数 | 出演者 | 作品数 | 出演者 |
| スパイスビジュアル | 39 | 37 | 55 | 47 |
| SmashTV. | 98 | 41 | 92 | 45 |
| GRAmov | 53 | 33 | 50 | 27 |
| キングダム | 21 | 10 | 39 | 13 |
| サムバディ | 12 | 11 | 30 | 17 |
| monica | 7 | 6 | 14 | 8 |
| TEEN'S CANDY | 5 | 5 | 16 | 9 |
| Adorable | 18 | 11 | - | - |
| AWESOME | 62 | 27 | - | - |
| Evolution | 65 | 56 | 0 | 0 |
| コスドキ | 37 | 37 | - | 168 |
| MBDメディアブランド | 40 | 36 | 36 | 31 |
| スパークビジョン | 5 | 5 | 10 | 10 |
| TWCC | 12 | 12 | 12 | 12 |
| Marray | 21 | 21 | 25 | 25 |
| 369 | 9 | 9 | 9 | 9 |
| Bagus | 1 | 1 | 1 | 1 |
| Air control | 38 | 22 | 24 | 20 |
| ZG | 2 | 1 | 3 | 3 |
| ファインピクチャーズ | 15 | 15 | 25 | 24 |
| grace | 12 | 12 | 11 | 11 |
| REbecca | 96 | 96 | 95 | 93 |
| 双葉社 | 2 | 2 | 2 | 2 |
| Fair & Way | 29 | 29 | 38 | 38 |
| T-NEXT | 4 | 4 | - | - |
| ぴーちぜりー | 8 | 4 | 14 | 6 |
| オルスタックソフト | 17 | 20 | 16 | 20 |
| アースダイバー | 0 | 0 | 14 | 14 |
| ナイスエイジ | 24 | 6 | 24 | 8 |
| インテック | 73 | 50 | 90 | 70 |
| NON STYLE | 25 | 16 | 22 | 16 |
| High Grade | 12 | 7 | 15 | 13 |
| Naked Actress | 32 | 23 | 16 | 9 |
| COMACHI | 3 | 3 | 23 | 18 |
| GReeD | 0 | 0 | 8 | 8 |
| Precious Beauty | 0 | 0 | 3 | 3 |
| Pinky Smile | 1 | 1 | 3 | 3 |
今回は着エロ作品が対象ということで、一般のグラビアアイドル作品やAV作品は対象外にしています。
そして複数の作品をまとめたオムニバスやベスト盤、ワンシーンごとに分けられたチャプター作品、諸事情でサイト上から削除された作品もカウントから外しています。
デジプランは削除された作品が相当数あり、当初発表された数とかなり乖離しているため対象外にしています。
エアーコントロールは一般グラビア、オルスタックソフトはAV作品をそれぞれ除いています。
ラブポップやデジグラなどは、チャプター動画のため対象外にしています。
12月末までの作品がまだ発表されていないメーカーは暫定数としています。
上記の数値は当サイトが独自に集計したものです。
カウントが間違っている可能性が十分に考えられますので、数値は参考程度にお考え下さい。
さて皆さんが贔屓にされているメーカーやレーベルはいかがでしたでしょうか?
これらの数値から2025年の着エロの動向を探りたいと思いますが、かなり長い記事になるためここで先に結論をまとめたいと思います。
この記事をすべてご覧にならなくても、すぐ下の「まとめ」を読んでいただければ結論がわかるようになっています。
まとめ
- 安定しているメーカーと作品が減少しているメーカーがある
- AV女優のヌードイメージが増えている
- 旧デジプランやサムバディなどが正念場を迎えている
- 過去作品のリマスター版を販売するメーカーが増えている
- 一つのシーンにカットされたチャプター動画が増えている
- R18作品に進出するグラビアアイドルが増えている
- 縮小するメーカーの流れは、着エロにAV女優の出演者が増える → 出演者のほとんどがAV女優になる → 多くがヌード作品になる → 過去作のリメイク版やベスト盤が増える → 終焉を迎える
- オリジナルの着エロアイドルを発掘しているメーカーは安定している
- 安定メーカーはレビュー機能を付けて購入者の意見に耳を傾けている
- 自分たちの撮りたいものにこだわりすぎず、ファンが求めているものを提供することが重要
さて各メーカーの作品数と出演者数をまとめてみると、安定型と減少傾向、新規メーカーとマイペース型に分かれることがわかりました。
まず安定したメーカーは、SmashTV. とGRAmov、M.B.D.メディアブランド、エアーコントロール、オルスタックソフト、そしてREbeccaです。
SmashTV. は毎月安定した作品数を発表していて、ほぼ毎月新しいアイドルが誕生しています。
そしてGRAmovも週に1回のペースで新作が発表されていて、2025年はオリジナルの出演者が増えてきました。
M.B.D.メディアブランドはヌードイメージに力を入れていて作品数が伸びています。
エアーコントロールは一般グラビアとR18があり、AV女優のヌードイメージの作品が増えています。
そしてREbeccaはAV女優のヌードイメージのパイオニア的存在で、毎年安定した作品を生み出しています。
一方で減少傾向にあるのが、スパイスビジュアル(一般グラビアアイドルとSmashTV. を除く)とキングダムとサムバディ系、インテック系、その他です。
なおアースダイバーは24年に終了し、サムバディ系(TEEN'S CANDY , MONICA) も通常作品はおそらく終了したと思われます。
これらについてはのちほど詳しく語りたいと思います。
2025年にスタートした新規メーカーは Adorable と AWESOME、T-NEXT です。
そしてマイペース型は、ZG、TWCC、Bagus、369といったところでしょうか。
月に1本、あるいは年に1本というスローペースで発表していて、作品以外のところで収益を図っているようです。
では具体的に各メーカーの状況について分析したいと思います。
スパイスビジュアル
一般グラビアアイドルやR18作品など毎年数多く発表しているメーカーです。
今回の集計では、一般のグラビアとSmashTV. 制作を除いて集計しています。
それらすべてを合わせると最も多くの作品数となる、グラビア業界のトップメーカーです。
スパイスビジュアルには数多くのレーベルがあり、あるレーベルが終了しては別の新しいレーベルが誕生するということを繰り返して活性化を図っています。
またサイトによって取り扱うレーベルや作品が異なり、サイトにない作品が別のサイトで見つかるということがよくあります。
そのため公式サイトを始め様々なサイトで集計したのですが、数値が誤っている可能性が十分考えられますので、参考程度にご覧ください。
さて今回の集計方法では作品数は55から39、出演者は47から37に減少しています。
カウントの対象となった作品のほとんどは、AV女優のヌードイメージになっています。
しかし一方で、ゆめじさん、花々緒みきさん、まんげつおちゃずけくもさん、抹茶らて利休さん、新藤まなみさんや朝日はるさんなど、R18でありながら非AV女優の作品もあり貴重な存在となっています。
最近の一般のグラビアアイドルは、ニップレスのみで出演するなど年々露出度が高くなっていて、一部がヌードになったりシースルーを解禁してきています。
スパイスビジュアルでもこのようにグラビアアイドルがR18に進出する作品が増えています。
しかし気になる点として、サイトごとに掲載している作品が少しずつ異なっているため、視聴者が観たい作品を取りこぼしている可能性があります。
統一されたわかりやすいサイト運営を期待したいと思います。
SmashTV.
このサイトでよく紹介している SmashTV. です。
あくまでも当サイトが数えた参考の数ですが、作品数98、出演者41人でした。
前年と比較するとほぼ横ばいとなっていて、安定した作品数を提供しています。
制服やバランスボールやボレロなどの定番の演出に加え、マッサージや電マなど過激なシーンが人気となっています。
当サイトをご覧になっている方は、 SmashTV. 作品しか見ていないという方も多いのではないでしょうか?
毎年必ずと言っていいほど大人気となるトップアイドルが現れて、2024年は来生かほさん、2025年は白星優菜さんが誕生しました。
2026年は誰がトップアイドルになるのか楽しみです。
近年では露出度や過激度が全体的に高めになっていますが、『欲望のスイッチ』シリーズの復活など原点に帰る作品もあり、ファンの様々なニーズに応えている印象です。
動画の販売サイトでは、購入者が作品の感想を書き込めるレビュー機能があり、購入者の率直な意見を読むことができます。
それによって他の人が作品購入の判断材料にしたり、制作側が次回以降の作品へ意見を反映させたりすることもできます。
また最近はサイトをリニューアルし、ストリーミング機能が追加されました。
さらに作品以外の取り組みとしてスマキャス(ライブ配信)もスタートし、作品の中では伝えきれない出演者のパーソナルな姿を観ることができます。
他のメーカーと比較して早い段階から自社で動画販売をスタートさせ、公式サイトやスタッフによるSNSやライブ配信など、様々なデジタルコンテンツを駆使している点で他のメーカーの先を走っています。
これからも少しずつバージョンアップしながら安定した作品を提供していくと考えられます。
GRAmov
2022年からスタートした、DVD販売を行っていないストリーミング配信専用のメーカーです。
25年は作品数が53、出演者が33人でした。
週に1回のペースで新しい全編動画を配信していて安定した作品を発表しています。
全編動画だけでなく各シーンに分けた無料動画や有料動画、これまでのYouTube動画も配信していて、デジタル配信の特性を最大に生かしています。
作品の購入者はコメントを入力することができるため、それを参考にして他の人が購入したりすることができます。
購入者がコメントを入力するとポイントが付与されることや、コメントがトップページの上位に掲載されることから、購入者の意見を重視していることがわかります。
GRAmovがスタートした当初は、ほとんどの出演者が他のメーカーに出演している着エロアイドルやグラビアアイドルやAV女優でした。
しかし最近は GRAmov だけに出演するアイドルや、プレミアアイドルといってサムネイルでは顔が非公開になっているオリジナルの出演者が増えてきています。
この顔が非公開になっているアイドルは他のメーカーと異なる大きな特徴となっていて、アイドルにとっては出演のハードルが少し下がるメリットがあります。
新しいアイドルの発掘に力を入れている点でも将来性のあるメーカーだと思います。
2026年もどのようなアイドルが出演するのか楽しみです。
キングダム
キングダムはこれまで長きにわたり着エロ界を牽引してきたメーカーです。
近年はDVDや動画の全編作品だけでなく、15分から20分程度のワンシーンをカットした配信限定の作品を販売しています。
前述の一覧表では全編動画だけの集計になっていましたが、それに配信限定作品の集計を追加すると以下の通りになります。
| 2025 | 2024 | |||
| 作品数 | 出演者 | 作品数 | 出演者 | |
| 全編動画 | 21 | 10 | 39 | 13 |
| 配信限定 | 54 | 12 | 60 | 17 |
| 全編+配信限定 | 75 | 15 | 99 | 19 |
全編作品は25年は前年の39から21、そして出演者は13人から10人にそれぞれ減少。
そして配信限定のワンシーン動画は、作品数が24年の60から54、出演者は24年の17人から12人に減少。
全編と配信限定を合わせて集計すると、出演者は19人から15人(延べの人数ではない)、作品数は24年の99から75に減少しています。
数値を見てみますと、全編動画の作品数が大きく減少していることがわかります。
そして配信限定動画が全編動画の19作品に対して59作品となっています。
このことから最近は全編動画よりも、時間を短くしたワンシーンの配信限定動画に力を入れることがわかります。
そのことを表す例として、キングダム最多出演の小田飛鳥さんの配信限定作品は、16から34へと大幅に増えています。
しかしながら全体としては、全編動画と配信限定はいずれも作品数と出演者は減少しています。
さてその減少傾向の要因はどこにあるのでしょうか?
出演者を見ると、その原因はおのずとわかってくる気がします。
それは何よりも出演者の固定化にあるのではないでしょうか?
最近は小田飛鳥さんをはじめ、尾崎ヒカルさんや堀口としみさんなど、出演歴の長いおなじみの人で固定されています。
一方で24年や25年には矢野希さんや桐山結衣さんなど新たな出演者が誕生しましたが、いずれも1、2本にとどまっています。
そして今年は2004年から初期のキングダム作品(KIDM-004)から出演してきたレジェンドの後藤麻衣さんが引退しました。
そのように出演者の固定化と高齢化が顕著になっていますので、エースとなる若くて新しい人材の登場を期待したいと思います。
また作品内容については、男性が出演するようになってAV化したことも、ファンの離脱や出演の敬遠を招いている可能性も感じられます。
キングダムはこれまで過激度を売りにしてきたメーカーです。
昨今の事情で露出度において自主規制を強める代わりに、AV化して過激度を増すという方向になっているのかもしません。
もちろん単に数を比較するだけではわかりませんが、全編動画が大幅に減っているということはファンが求めているものから離れていっているということになります。
長年のファンが求めている作品はどのようなものなのか、新しいファンを獲得するにはどうすればよいのか、今一度再考する時期にあるかもしれません。
「王国」という名前にふさわしいあの時代が再び来るときを期待したいと思います。
インテック
インテックは、High Grade、COMACHI、Best Naked、GReeD、Precious beauty、Pinky Smileといった多くのレーベルがあります。
上記の表のインテックは、それらのレーベルを合計した数値になっています。
インテックは様々なジャンルを幅広く網羅していて、新しいことに進んで挑戦するメーカーという印象です。
その中で作品数が最も多いのは High Gradeで、麻倉まりなさんが最多出演のレーベルです。
High Gradeの作品数は15→12、出演者は13→7で、24年からそれぞれ少し減少しました。
さてインテックはそのように様々なレーベルがあるのですが、全体としても作品数が90→73、出演者が70→50で減少傾向にあります。
そのなかでも COMACHI は2025年3月、GReeD は2024年8月、Precious beauty も2024年3月にそれぞれ終了しました。
その一方で、24年からは Best Naked というレーベルが新たにスタートしました。
これはAV女優が出演するヌードイメージで、25年はさらに作品が増えてきています。
AV女優のヌードイメージはインテックだけではなく、他のメーカーも続々と参入していて新たな潮流となっています。
25年は全体的に減少傾向でしたが、インテックはきっとまた新しいことを考えていると思いますので、これからの作品を楽しみにしたいと思います。
REbecca
レベッカは、AV女優のヌードイメージ作品を提供するパイオニア的存在です。
作品数は95から96となり、毎年安定した数の作品を発表しています。
レベッカの特徴は何よりも撮影技術が高いことです。
出演者を美しく撮るということを何よりも重要視していていると感じます。
例えば出演者の動きを最小限にして、カメラをゆっくりと動かし、表情や肌の質感もしっかり表現しています。
室内や屋外に限らず、カメラの角度や傾きや画角、フォーカスや照明などあらゆる技術的な面で他メーカーを凌駕しています。
AV女優のレベルの高さは言うまでもないのですが、それに見合う高い技術で撮っているので、出演者に対する敬意とヌードイメージのトップを走ってきたメーカーの気高さを感じます。
そうしたことやAV作品では見ることができない女優の姿を映す点で、他のメーカーとは異なるジャンルをこれまで築いてきました。
レベッカは自社のサイトを持っていて、レベッカ以外の作品も取り扱っています。
その中には他のサイトでは掲載しなくなった作品も見つけることができます。
また、購入者は作品に関するレビューを書き込むことができる機能もあります。
近年はAV女優のヌードイメージを扱うメーカーが増えてきていますが、これからも高いレベルの作品を追及していただきたいと思います。
M.B.D.メディアブランド
メディアブランドは作品数と出演数が共にほぼ横ばいとなっていて、今年も安定した作品を発表しました。
もともとグラビアアイドルや着エロのメーカーだったのですが、近年の作品のほとんどはAV女優が出演するヌードイメージになっています。
数がほぼ横ばいと言いましたが、これには新作だけでなく過去作品のリマスター版が含まれているため、新作だけを数えるなら作品数が減少します。
歴史あるメーカーのため、過去にDVD販売された作品は今観たいと思っても観ることができません。
そうしたニーズに応えるため、メディアブランドでも過去作のリマスター版を再び販売するようになっているようです。
これは他の複数のメーカーでも進められていて、過去作を再び販売することが一つの流れになっていると言えます。
こうした状況を見ると、過去作品のリメイクはある程度は売れているのかもしれません。
今はヌードイメージのメーカーですが、昔のように着エロ作品を待っているファンも多いと思いますので、着エロの新作を期待したいと思います。
AWESOME Adorable
デジプランから引き継ぎ、今年新しく誕生したメーカーです。
誕生までの経緯は以前に取り上げた『2025年 着エロ10大ニュース』や、AWESOME や Adorable について取り上げている『着エロ画像イメージレビュー』の記事で書いていますのでそちらをご覧ください。
この二つのメーカーはそれぞれ4月と7月に販売を開始しましたが、AWESOMEは27人で62作品、Adorableは11人で18作品になっていて、短い間に今までにないほどのハイスピードで新作を発表しています。
このメーカーになってから新たに出演するようになったアイドルも増え、今最も勢いを感じられるメーカーかもしれません。
ではそれが24年までと同じような売り上げにつながっているかというと、なかなか厳しいのが容易に想像できます。
デジプランを観ていたファンの多くは、その過激なシーンを期待していたと思われるからです。
そのシーンは今はもう見ることができないため、どれほどのファンが新しいメーカーになっても同じように購入しているのかと考えると、2026年はまさに正念場と言えます。
そのことをうかがえる点として、12月には登録者に対して作品や出演者に関するアンケート調査を実施しました。
質問内容から考えると、作品の方向性や人気の出演者、新たなファンの獲得を考えていることがわかります。
このことから、最近になってようやくファンの意見に耳を傾けるようになったと感じます。
これは勢いのあったデジプランの頃には見られなかった姿勢です。
25年の捜査・逮捕の対象となった2年分の作品の売り上げは3億7千万円だったという報道がありました。
その期間と比較すると、現在の売り上げは決して芳しいものではないということだと思います。
さて別の新たな取り組みとして、過去作のAIリマスター版の販売が25年春から再びスタートしています。
メーカーはエボリューション(デジプランと同じ会社の心交社)で、DVDでしか観ることができなかった作品がデジタル対応するようになっています。
デジタル化の動きは他のメーカーと同様にこれから進められていくと思います。
これからは新作と旧作を並行して販売するようです。
25年は会社を揺るがす大きな変化がありましたので、26年の『AWESOME』と『Adorable』はどうなるのか、メーカーの今後の状況を温かく見守りたいと思います。
SOMEBODY TEEN'S CANDY MONICA
TEEN'S CANDY と MONICA の合計をサムバディとして集計しています。
TEEN'S CANDY は作品数が16から5、MONICA は14から7へと減らしています。
それらを合わせたサムバディは作品数が30から12になり、大幅に減少しました。
サムバディといえば、あの庭付きのスタジオでの撮影がおなじみのメーカーです。
カットする編集が少なめでカメラをゆっくりと動かし、出演者をしっかりと撮っているのが印象的です。
そのメーカーでしか見ることのできない出演者も多く、たくさんの良作を発表していましたが、近年はそのほとんどがAV女優が名前を変えて出演する作品になっていました。
さてそのサムバディですが、MONICAの通常作品は25年6月で終わり、それ以降はベスト盤やオムニバスだけになっています。
また TEEN'S CANDY も25年5月で通常作品が終了し、現在はベスト盤だけの新作となっています。
新しい通常作品の発表を待ち望みたいと思いますが、おそらく終了したのではないかと思います。
コスドキ
コスドキは2024年から公式動画が始まり、その年は168人もの多くの出演者の作品がアップされました。
25年は「コスタッチ」というシリーズが始まり、いたずらを仕掛けるシーンがあったり、露出度や過激度がこれまでより高い作品が増えています。
出演者は他のメーカーに出演しているアイドルやコスドキでしか登場しないアイドル、そしてAV女優です。
AV女優は別名ではなくAV女優としての名前で出演しているため(調べた限りでは一人を除く)、出演者が実はAV女優だったということはほとんどありません。
そして何よりも、ここでしか観ることのできない出演者がいるため、思わぬ掘り出し物を見つけることができます。
また購入者は作品の感想についてコメントする機能があります。
もしかするとこのメーカーの名前を初めて聞いたという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
総合動画販売サイト『DUGA』においては、会員登録しないと作品が表示されないメーカーでした。
公式サイトはスタートしてからまだ歴史が浅いということもありますが、広く認知される必要性を感じます。
またパンツやパンチラなど個性的なジャンルがテーマになっているため、視聴者の求めていることに広くマッチしていくともっと伸びるのではないかと思います。
可能性を期待できるメーカーだと思いますので、これからの作品が楽しみです。
オルスタックソフト
大きく分けるとAV作品とヌードイメージを発表しているメーカーになります。
今回の統計では、AV作品はカウントの対象外にしています。
AVを除くとオムニバスやベスト盤、もしくは風呂をテーマにしたヌードイメージ作品になります。
オムニバスやベスト盤も対象外にしているため、今回の対象となった作品の多くは『混浴気分』や『ヴィーナステルメ』といった風呂シリーズになります。
しかし、まんげつおちゃづけくもさんや明永凛花さんといったグラビアアイドルの作品もいくつかあり、最近は過去作品の再販も増えてきています。
風呂シリーズ以外の作品を観てみたいメーカーです。
その他のメーカー
それ以外のメーカーもたくさんあり、作品数は多くないもののそれぞれ個性的な作品を発表しています。
まず TWCCは新しく撮った作品ではなく、月に1本のペース(DVDのみ)で過去作のタイトルを変えたリメイク版を発表しています。
AV女優やそうでない人が出演していて、露出度高めの作品やSMや放尿など個性的な作品となっています。
撮り下ろしの新作を見てみたいメーカーです。
そして369(ミロク)も同様で、新作ではなく過去作を編集し直したダウンロード版とDVD版を発表しています。
一世を風靡したキャメロンGというレーベルは、見せてはいけない部分が見えていて過激なシーンが多くて人気でした。
今の時代に合わせてその部分をカットする一方で、未公開部分がプラスされて収録時間が大幅にアップされています。
ZGは出演者がすっぴんで登場して、ランドセルを背負ったりして年齢を若く見せて演出する個性的な作風です。
25年は出演者が一人だけ(2作品)となり、次回以降の作品の発表が待たれるメーカーです。
BAGUSも昔はオリジナルの出演者が多くいたのですが、近年は作品数が減少して2025年は1本だけでした。
2025年の着エロ全体の動向
さてこのように各メーカーの作品数や出演者、そしてその作品内容について取り上げました。
もちろん作品の数や出演者を前年と比較するだけでは着エロのすべてを知ることはできません。
それでも数値化すると、最近の傾向がある程度わかるようになります。
それで分析した結果を次のようにまとめてみました。
1.AV女優のヌードイメージが増加している
これまでAV女優のヌードイメージといえば REbeccaだったのですが、今やマーレーインターナショナル(Marray)、ファインピクチャーズ、grace、スパークビジョン、M.B.D.メディアブランド、エアーコントロール、オルスタックソフト、Fair & Way、Naked Actress(インテック) 、デジグラ、ラブポップなど数多くが参入しています。
この中には新しくスタートしたメーカーや、徐々にAV女優のヌードイメージが増えていったメーカーもあります。
AV作品と着エロ作品ではそれぞれファンが異なると思いますので、女優としては新たなファンを獲得するメリットがあるかもしれません。
今年はAV女優のヌードイメージがたくさん発表されましたが、需要があるところには作品数が増えていくと思いますので、26年以降もさらに増えるのかどうか注目したいと思います。
2.サムバディなどの一部のメーカーの減少が顕著になっている
今回大きく減らしたことが分かったのは、サムバディ、TEEN'S CANDY(サムバディ)、GReeD(インテック) 、そしてキングダムです。
例えばサムバディやTEEN'S CANDYは、当初はオリジナルの着エロアイドルが出演していたのですが、しばらくしてAV女優が名前を変えて参入し、近年はほとんどの出演者がAV女優になっていました。
この状況を流れにすると次のようになります。
- 着エロにAV女優が出演するようになる
- AV女優の割合が多くなる
- しだいにほとんどの出演者がAV女優だけになる
- 人気がなくなり作品数が減ると、それを補うためオムニバスやベスト盤が増える
こうした流れになると、着エロメーカーとしては終焉が近いことがわかりました。
この流れがまさにサムバディだったのですが、この流れに踏み込んでいるメーカーもいくつか見受けられるのが気になるところです。
キングダムについては前述のとおりです。
3.過去のDVD作品の再販売が増えている
メーカーによって再販売の方法は少し異なっています。
エボリューションではAIでリマスターしたり、buffetでは二つの作品を組み合わせて販売したり、369では未公開シーンを加えすべて編集し直してDVDをダウンロード版にしています。
着エロはこれまでDVDでの販売が主流だったため、販売が終了した過去作品を観たいと思った場合は中古市場でしか手に入れることはできませんでした。
しかし今は動画でダウンロードできるようになったり、22年あたりになると自社で動画販売サイトを立ち上げるメーカーが増えてきました。
そのように自社サイトや総合サイトでの過去作品の再販が369、エボリューション、M.B.D.メディアブランド、マーレ―インターナショナル、コスドキ、サムバディ、buffet、TWCC(DVD版のみ)で始まっています。
(buffet は複数人が出演しているオムニバス版となっているため、今回の統計の対象外になっています)
例えば369(ミロク)といえば有名なキャメロンGがあり、着エロ黎明期に人気でした。
当時の作品は見せてはいけない部分が見えていたため、それらをカットしながら未公開部分が大幅に追加されて順次販売されています。
4.チャプター動画を販売するメーカーが増えている
全編動画のほかに、各シーンにカットされたチャプター動画を取り扱うメーカーが増えています。
これまでは全編動画にスペシャルチャプターを追加して付加価値を持たせる方法が主流でしたが、最近は各チャプターを個別に販売する方法が増えています。
そのチャプター動画は、全編動画の一部や全編には含まれていないシーンなど、各メーカーによって少し異なります。
その方法によって、観たいシーンだけ選んで観ることができます。
そのように各シーンにカットされた作品は、キングダム、コスドキ、GRAmov、サムバディで取り扱っています。
キングダムやサムバディでは本編にはない新しいチャプター動画が追加されています。
5.R18作品に進出するグラビアアイドルが増えている
一般のグラビアアイドルがR18作品に進出して、シースルーを解禁したりヌードになる人が最近は増えています。
その例としては、麻倉まりなさん、新藤まなみさん、朝日はるさん、ゆめじさん、花々緒みきさん、まんげつおちゃずけくもさん、抹茶らて利休さん、明永凛花さん、大塚びるさんなどです。
いずれも最初は一般のグラビアアイドルとしてデビューした人です。
グラビアアイドルからAV女優になる例は昔から数多くあるのですが、グラビアアイドルのままR18になることは最近の一つの流れと言えます。
これは一般グラビアアイドルの露出度が高まってきたことも影響しているのかもしれません。
最近はグラビアアイドルがニップレスだけの姿になることが普通になってきました。
R18との境界があいまいになってきてシースルーになることに抵抗がなくなっていることや、グラビアアイドルの競争が激化していることが要因なのかもしれません。
最後のまとめ
さてこのように着エロについて取り上げてきましたが、2025年も各メーカーが多くの作品を発表しました。
1年間に限って見ただけでも、いくつかの動きがあったことが分かったのではないでしょうか。
着エロに限らずアダルトデジタルコンテンツ全体に言えることですが、各メーカーは飽きさせないために工夫を凝らして様々な演出を考えます。
しかし過度に自分たちの撮りたいものや撮影方法にこだわりすぎると、限られたファンしか観なくなります。
ここまでお読みになってお気づきかもしれませんが、安定したメーカーは購入者の意見を積極的に受け入れています。
一方で斜陽メーカーは作品にコメント機能を付けていないか、あるいはその機能があったとしてもネガティブなコメントは掲載しません。
もちろんファンの個人的な好みを聞き入れることは不可能だと思いますし、ファンの意見すべてを作品に反映させることも難しいと思います。
しかし人気になる作品のヒントは、そういった着エロを愛するファンの意見で見つかることがあるのではないでしょうか。
さらに今回の分析では、新しい出演者の発掘に努力を惜しまないメーカーは安定していることを知ることができました。
そのため着エロの発展にこれから重要になってくるのは、作品内容だけでなくAV女優以外の新しい出演者の発掘だと思います。
個性的な演出や撮影方法を考えるのはどのメーカーも得意なのですが、新しい出演者を発掘するのが不得意なメーカーをいくつか見受けられます。
2025年にAV女優の出演が増えたことはそれだけ出演のハードルが低いのかもしれませんが、それだけに頼りすぎると着エロであれヌードイメージであれ、いずれ淘汰されていくと思います。
2026年はどんな新しい作品や着エロアイドルが登場するのか楽しみにしたいと思います。
稚拙で長いブログをお読みいただきありがとうございました。